これならわかる「割合」 YouTube動画と練習問題

クリエイティブ教材

まず、このYouTube動画を見てください。私とコケシちゃんがお話ししています。

「コケシちゃん」シリーズで、子どもが自分でいじれるアプリをつくりました。○と●を自分でいじって遊べます。順にやっていくと、割合を分数で表すやり方まで行きつきます。大人にも楽しんでもらえると思います。

【解説】公式から教えるのはあぶない。

『勇気100%』という歌が流行ったことがあります。私の塾の生徒がちょっと自信を失ったとき「70%ゆ~うき~」なんて歌って、その場のみんなで大笑いしたことがあります。割合は、もともと感覚的にわかるものです。
 ところが、多くの大人が「く・も・わ」の公式や「比べる数÷元にする数」という、化石のような式で教え、子どもを算数嫌いにしてきました。 割合は、単なる計算テクニックの修得ではありません。割合を理解することは「絶対的な量(個数や長さ)で世界を見る段階」から、「目に見えない関係性で世界を読み解く段階」へと、人間の知性が一段高く跳躍するチャンスなのです。
 子どもは公式を知る前から、風を切って走る「速さ」、階段の「急さ」、カルピスの「濃さ」、部屋の「混み具合」などを、皮膚や舌や目の感覚として直接感じ取っています。それらが、割合で表現できることを発見していくことは、スリリングな体験なのです。

 ところが、割合で苦労している子が多いです。
 これには、二つの原因があります。一つは、教科書が急ぎすぎています。抽象的な思考が可能になってくるのは11歳(5年生)くらいからですが、教科書がそこで一気に急な崖を登らせようとする。ついていけない子がたくさん生まれています。けが人続出です。もう一つの原因は、教え方です。教科書も、ドリルも、市販教材も、割合を「2数の比」として定義し、すぐに比の公式を使うように仕向けています。それだと、小学生には非常にわかりにくいのです。
 さらに、教科書の図が、わかりにくい。線分図を使っているのですが、シンプルな図ではなく、欲張りすぎた図を作っています。
 この YouTube 動画では「こけしちゃん」が登場して、白黒のメーターによって、割合というのはひと目でわかるものなのだ、と示しています。そして、切り替えが可能な○と●を使って、割合というのは個数そのものでなく、○と●の二つの数の関係から生まれているのだということを、伝えています。「はんぶん」から始めて、だんだんステップを踏むようになっています。

 私は「くもわ」の公式で割合を教えるのは、ほとんどの子には有害だと思います。塾や市販教材は「くもわ」の公式を覚えさせることが多いけれど、この公式では「わかったような気になる」だけで、実際の問題は解けません。この公式は、もうわかっている人間でないと使いこなせません。そして、もうわかっているなら、こんな公式は要りません。
 大人(親・教師)がすべきは、目に見え手で操作できるものと、言葉や数式のあいだを行き来させ、「あ、ここに仕組みがある」と子どもに発見が生まれる喜びを、子どもと共有することです。

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